医師の長時間労働は規制されるべきか?③

主治医制のやめ方

「診療科全体(ないし小分けされたチーム)で1人の患者を診ます」「医師がコロコロ変わるのは仕方ないのでヨロシク!」みたいな仕組みを、いっせーの!でいきなり導入することは難しいと思います。なので、導入するとしたら段階的に導入をすることと、いくつかの準備が必要になります。

例えば、1st stepは、時間外(夜間や土日祝日)に対応する医師を輪番制にするところでしょう。その際、診療のはじめに「時間外はその日の担当の医師が診療にあたること」についての説明が必要です。同意は必要ないと思います。

そもそも、今の時代は電話もあるし、インターネットもある。
コミュニケーション手段は多様に存在するわけなので、主治医が不在時も、一本連絡して治療方針を相談することができます。つまり、極論すれば、時間外には(担当する)医師が1人いれば主治医がいなくてもどうにでもなります。

もちろん、外科系の診療科だと、リオペのケースで誰が執刀するのか?などは非常に難しい問題になるかもしれませんが・・・。(ここはさすがに執刀医が呼ばれる気もします。。)

時間外に対応する医師はオンコール(呼ばれたら出勤する)でよいでしょう。

また、主治医制をやめるとき、これが一番問題なのではと個人的には思っていますが、診療にあたる医師がカルテをまともに書く必要があります。
大学病院といくつかの医療機関しか知らないため偏った意見かもしれませんが、自分だけにわかるようなカルテを書く上級医は少なくありませんでした。

主治医制をやめる場合、自分以外が診療にあたる可能性が常にあるわけですから、カルテをちゃんと書く、という当たり前のことが必要になります。自分の頭の中ではわかってるから、この程度でよい、みたいなカルテでは不十分です。

もしかすると、これに付随して、電子カルテの使い勝手も向上する必要があるのではと思います。
現状、大手の電子カルテはすべて使用経験がありますが、使い勝手がよいと感じた電子カルテはありませんでした。電子カルテの使い勝手が悪いために、さらに仕事が増えるという笑えない話が日常的にあると思っています。

電子カルテについては、全く話が変わってくるので、また別の機会に触れたいと思います。

「チーム医療」という言葉が浸透して何年経つのか知りませんが、少なくとも僕が大学受験した10年以上前には面接試験のひとつのトピックになっていました。

そのチーム医療が次のステージに来ているのかもしれません。主治医制に伴う時間外労働時間増は、主治医制をやめることできっと減ると思います。

どうしても自分の主治医が欲しい、という人は「自分のことならなんでも知ってるかかりつけ医」を作るか、別途お金を払って個人を主治医として雇うのがいいでしょうし(富裕層はプライベートドクターを持っていることが多い)。

書いているとキリがないように思うので、明日、病院の売上の観点について紹介して、長時間労働についての話、やめます🧐